それは日輪が真上に輝いてる日の、毛利元就の城、広島城での出来事だった。
「よう、元就!また遊びに来てやったぜ!」
「散れ!」
いつものように突然やってきた元親に、
元就は手近にあった顔のある面妖な南蛮野菜を投げつけた。
「ぐはぁっ!?」
野菜は見事に元親のむき出しの腹に命中した。
「元就テメェ!いきなり何しやがる!?」
「フンッ、何も言わずに来る者が悪い」
憤然と抗議する元親に、元就は冷たくそう言った。
が、その頬は何故か赤い。
それを見た元親は、
「・・・テレ隠しか?」
思わずそう言ってしまい、
またもや元就に野菜を投げつけられて危うくサンズ・リバーを渡るところだった。
どうやら図星だったみてぇだな・・・。
そう思いながら腹を抑えて痛みに悶絶する元親の前で、
元就は顔をさらに赤くして、
「だ、誰がそのような事を!!口を慎め鬼!」
そう言いいながらプイッとそっぽを向いてしまった。
・・・分かりやすい奴。
「ったく、テメェはよぅ・・・」
元親はなんとか立ち上がりながら、そんな元就に苦笑して言った。
前まではこんな反応はしてくれなかった。
元親が元就にひと目惚れして、
そんな元親を元就は、敵とか鬼とか筋肉ダルマとかぐらいにしか思っていなかっただろう。
おかげで元親は元就に、野菜とか野菜とか節分の日には豆とかを投げつけられていた。
それが今は、こんなにも素直な反応をしてくれる。
「・・・ははっ」
それが嬉しくて、元親は思わず声をあげて笑った。
そして、
「何を笑っているのだ?」
元就の不審者を見るような目に気がついた。
ここでヘタな言いわけなんぞしたら焼き殺されちまう・・・!
長年の元就との対話経験で得た情報をもとに、元親の脳内に戦慄が駆け抜ける。
だが、黙っているのも駄目だ。早く何か言わねぇと。
焦った元親は思わず、
「あ、いや、ついお前が可愛くてよ・・・。あ」
思っていた事を口にしてしまい、冷や汗をかいて固まった。
何かのゲージが完璧に溜まった音がした。
「焼け焦げよ!!」
絶対にテレ隠しだ。
そう信じながら元親は倒れた。
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あとがき
絶対にテレ隠しです。
コジュサスやダテサナも大好きですが、この2人も大好きです。
このあとアニキはナリに治療をうけると思います。
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